電磁誘導法の鉄筋探査機は、プローブ内の銅線を円形に巻いた励磁コイルに交流電流を流すことで磁束を発生させ、発生した励磁コイルの磁束内に鉄筋などの磁性体があると、その磁性体に電流が流れ磁性体にいも磁束が発生する。
プローブと磁性体の距離が変わると磁性体の磁束が変化し、プローブ内の検出コイルに電流が流れ、検出コイルの電圧が変化する。このインピーダンスの変化をプローブと磁性体の距離に変換して、鉄筋の位置とかぶり厚さを測定する。

原理図
測定箇所の注意点
精度良く測定できる配筋状況
- 周囲に鉄筋が1本
- ピッチが広く磁束内に鉄筋1本
- 磁束範囲内に鉄筋が1本
誤差が生じ、浅めに測定されてしまう配筋状況
電磁誘導の磁界範囲内に測定しない鉄筋や磁性体があると測定誤差が大きくなります。
- ピッチが狭く磁束内に複数の鉄筋
- 継手部など鉄筋が密着
- 同等以上の太さの磁性体が密着
- 鉄筋より浅い箇所に磁性体がある
- 走査線が並行する鉄筋の直上
- 並行する鉄筋が浅い
※測定箇所を変える
※縦・横の鉄筋が交差している上では測定しない
電磁誘導法の一般的なかぶり厚さ測定精度
①鉄筋ピッチが広い場合
手前側、奥側とも鉄筋径D16、鉄筋ピッチ200mm

②鉄筋ピッチが狭い場合
手前側、奥側とも鉄筋径D16、鉄筋ピッチ100mm

③鉄筋ピッチが狭いが、奥側の鉄筋ピッチは広い場合(但し、奥側の鉄筋は太い)
手前側の鉄筋は鉄筋径D16、鉄筋ピッチ100㎜、奥側の鉄筋は鉄筋径D25、鉄筋ピッチ200mm

- コンクリート構造物の鉄筋かぶり厚さ調査
- コンクリート、道路、土壌等地面の地中埋設配管や電線ケーブルの管路調査
- コンクリートやモルタル、コンクリートブロック、タイル 等の内部空洞探査
(豆板、浮き、スリット、スタイロフォーム 等) - コンクリートブロック内部の鉄筋探査(鉄筋破断や継手位置の探査)
- 建築物のコンクリート塊、タイルや化粧板、モニュメント 等内部の異物探査
- 一般道や高速道路、私有地 等の地中に埋設する配管や産業廃棄物 等の地中埋設物探査
(電気ケーブル、ガス管、水道管、排水管、雨水管、汚水管、洞道 等) - 地中内部、積雪下、河川下 等の金属物探査